皆さん、こんにちは!
皆さんは、プロ野球選手の使う道具が、いつから義務化され始めたのかをご存知ですか?
「最初からに決まっている」と考えられた方もいると思います。
しかし、実際はそうではなく、プロ野球が行われ始めてから義務化されたものもあります。例えば、選手の命を守る「ヘルメット」がそうです。プロ野球が始まってから、数十年は義務ではなく、任意でした。
それでは、このヘルメットはいつから義務化され始めたのでしょうか。
そこで今回は、この「ヘルメット」の義務化について解説して行きます。
プロ野球のヘルメットはいつから義務化された?
プロ野球でヘルメットが義務化されたのは、1971年です。
1971年では、当時の「公認野球規則」によって全員がヘルメットを着用しなければならないことが定められました。
当初のヘルメットには、片耳当て付きヘルメットとそうではないものの2種類があり、義務化されたのは耳当てがついていないものでした。片耳当て付きは、義務化ではなかったため、つけない人も多くいました。
例えば、衣笠祥雄氏は「視界が遮られ、逆に頭部付近のボールから逃げられなくなる」という理由から、当時は片耳当てヘルメットを着用してはいませんでした。
プロ野球で片耳当て付きヘルメットが義務化されたのは、1984年です。
しかし、基準が制定された後も条件を満たせば、耳当てのつかないヘルメットを着用しても問題ありませんでした。
そのため、落合博満氏や平野謙氏ら14名の選手は、耳当てのつかないヘルメットを着用していました。
プロ野球がヘルメットの着用を義務化することになった原因
プロ野球がヘルメットの着用を義務化することになった原因は、1970年に田淵幸一氏が側頭部に死球を受けて耳から出血したことです。
これについて、当時に現地で観戦していた人からは、「命の危険」を感じたと言われるほどの出来事でした。
また、メジャーでは、1920年にインディアンスのレイ・チャップマン氏が左のこめかみに死球を受けて翌日死亡するという事故も起きており、こちらもプロ野球でヘルメットが着用義務化される原因になった一つとされています。
なお、片耳当て付きのヘルメットが作られ原因も、田淵幸一氏の死球による出血となっています。
プロ野球で使われるフェイスガードの着用は義務?
結論から言いますと、義務ではありません。
しかし、顔全体をブロックできるので、死球による怪我のリスクは最小限に抑えられることから、着用する人も多いです。
例えば、柳田悠岐選手や吉田正尚選手がそうです。
怪我のリスクを最小限に抑えられるため、今後のプロ野球では、フェイスガードの着用義務化が進められることも考えられます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プロ野球で現在当たり前に使われているヘルメットは、もともとは義務ではなかったことに驚きですよね。私としては、プロ野球でヘルメットがなくても死者が出ていなかったことに驚きです。
もちろん、こういった道具の改良や義務化は、実際にやってみてから初めて気づくこともあると思いますので、今は昔のプロ野球は「〜だった」といえても、当時からするとつけないことが普通であり、まさか命の危機に陥ることがあるとは思わなかったのかもしれません。
それは、現在にも通じるものがあると思います。そのため、今あるプロ野球に存在する危険性が、できるだけ早く減ることに期待したいですね。
それでは、今回はここまで!
次回もよろしくお願いします!