皆さん、こんにちは!
皆さんは、プロ野球選手がどんなグローブを使用しているのか興味を持ったことはありますか?
プロ野球選手のグローブといえば、オリジナルの刺繍や色、形といった選手一人ひとりの個性がでていて面白いですよね。特に、守備のスペシャリストと言われる選手たちのグローブは、多くの野球選手や野球少年の注目の的になることもあり、実際に私も西武ライオンズの源田選手のグローブを調べたこともありました。
さて、皆さんは彼らの使っているグローブにある規定をご存知でしょうか?彼らは、好きなオリジナルのグローブを使いながらも、規定に則ったグローブを使用しています。
そこで、今回はプロ野球選手のグローブにある規定についてご紹介していきたいと思います。
プロ野球のグローブにある規定とは
野球規則2021には、以下のような規定があります。
(http://yokouchibaseballclub.web.fc2.com/rules2021/rules2021-3.html#3.06)
※以下には、次のような言葉が出てきます。
・叉状の部分、クロッチ
親指と人差し指の間の網目、または革製品が取り付いているところ
投手のグローブ
1.投手のグローブは、縁取りを除き「白色、灰色以外」のものでなければならない。
2.投手のグローブは、審判の判断によるが、どんな方法であっても幻惑させるものであってはならない。
3.投手のグローブは、そのグローブの色と異なった色のものを、グローブにつけることはできない。
野手のグローブ
1.捕手以外の野手のグローブの縦の大きさは、各4本指の先端から下端まで13インチ(33cm)までであること。
2.手のひらの幅は、人差し指の下端の内側の縫い目から、各指の下端を通って小指外側の縁まで7と3分の4インチ(19.7cm)までであること。
3.クロッチに革の網または壁形の革製品を取りつけても良いが、罠のようにするために革以外のものをつけてはいけない。また、湾曲させてくぼみを大きくしてはいけない。なお、網はクロッチの大きさを常に制御できるようにする必要がある。
4.クロッチの大きさは、先端の幅が4と2分の1インチ(11.4cm)までであり、深さが5と4分の3インチ(14.6cm)まで、さらに下端の幅が3と2分の1インチ(8.9cm)までであること。
5.網はクロッチの上下左右どの部分にもきっちりと取り付ける。
一塁手のグローブ
1.先端から下端まで13インチ(33cm)までであること。
2.親指の叉状の部分からミットの外縁までの手のひらの幅が8インチ(20.3cm)までであること。
3.親指と人差し指の間隔は、ミットの先端で4インチ(10.2cm)までであること。また、親指の叉状の部分で3と2分の1(8.9cm)までであること。
4.上記の間隔は一定であり、間隔を変化させてはならない。また、伸ばしたり、広げたり、深くしてはいけない。
5.親指と人差し指の間の網は、先端から親指の叉状の部分までの長さが5インチ(12.7cm)までであること。
6.網のひもは革のみであり、罠のように深くしてはならない。
捕手のミット
1.締め紐や皮のバンド、ミット、外縁のふちどり含めて外周38インチ(96.5cm)までであること。
2.ミットの先端から下端まで、15と2分の1インチ(39.4cm)までであること。
3.親指と人差し指の間隔は、先端で6インチ(15.2cm)までであること。
4.親指の叉状の部分が4インチ(10.2cm)までであること。
5.親指と人差し指の間の網は、両指の先端を繋ぐ部分は7インチ(17.8cm)までであり、先端から親指の叉状の部分までの長さは6インチ(15.2cm)までであること。
全守備位置共通
1.守備位置に関係なく、PANTONEの色基準14番よりも薄い色のグローブは使用できない。
グローブに規定が必要な理由とは
なぜ、規定が必要なのか。
それは、競技を行ううえでの極端な優位性を生み出さないためです。
例えば、投手のグローブの色が白色だった場合、ボールの色と被ってしまうためバッターから見づらくなり、投手への極端な優位性を生み出してしまいます。また、規定以上のグローブが問題なければ、極端な話しスタジアムの端から端までの大きさのグローブで戦えばいいわけですからね。
上記のような事例を生み出さないためにも、規定は必要なのです。
注意点
ここで、2つの注意点があります。
1.今回まとめられたものは、2022年時点のものですので、更新される可能性があること。
2.プロ野球とアマチュア野球、高校野球などで規定にいくつかの異なる点があること。
以上の点について、気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プロ野球では、使用されるグラブに上記のような規定が決められていることがわかりましたね。このような規則は、試合を平等に、円滑に進めるためにとても重要なものなのです。そして、私たちは、この規則があるからこそ楽しく試合を観戦することができるのです。
また、もしこれから野球を始めるうえで、グローブの購入を考えている場合には、メーカーの作ったお店で売られているグローブを購入すれば、基本的には問題ないと思います。
なお、今回まとめられたものは、簡潔にお話ししたものですので、詳しく知りたい方は「野球規則2021」をご覧ください。
それでは、今回はここまで!
次回もよろしくお願いします!